本物のコーヒー、アンドロメダエチオピアコーヒーを残す

このアンドロメダエチオピアコーヒーは野生のコーヒーです。このコーヒーを日本でたくさんの人が飲むと、何がよいのかと考えると、野生のコーヒーが需要があるとエチオピアの方々に認識されていくと、エチオピアでも野生のコーヒー地帯を栽培に切り替えるのではなく、保護して残していこういう方向に変わっていきます。今はエチオピアのカファ地方でも栽培へ切り替えていく方向が強いのです。一ヶ所で、たくさん採れた方が効率がいいに決まってますね。カファ地方は、もともとコーヒー発祥の地と言われていますので、コーヒーが育つ条件が揃っているということです。土地が肥沃で、高地のために1日のうちに温暖の差が大きく、日当たり、水の量など、育つための条件はたくさんあるのでしょうが、それは自然のすごいところです。考えてみれば、すべての食べ物は野生のものだったわけですね。お米も、誰かが食べられるのかどうか試してみて、大丈夫だったから今度は育ててみようとして、試行錯誤を繰り返し、栽培できるようになったのでしょう。人間が作り出したものなんて、何1つないんだということに気がつきます。コーヒーは、今やプランテーション農法で、大規模農園で菜箸されることがメインというか、全部と言っても良いでしょう。私たちが口にするコーヒーのほぼ100%が栽培されたコーヒーです。コンロンビアやブラジルなどで大規模農園で栽培することに何が問題かというと、同じ作物を続けて栽培すると、化学肥料と農薬の影響もあり、土地が痩せてしまって使い物にならなくなるということです。その土地が肥えて豊かな土地に戻るのは何年もかかることでしょう。そうした、地球では使えなくなった農園がたくさんできてしまいます。環境破壊です。

また、農薬を使わないと、コーヒーの木が病気になったり虫が発生したりしますので、農薬を大量に使います。この農薬がどうしても残ってしまうということです。コーヒー豆は水洗いすることもありますが、それでも残ってしまうそうです。体に良いとは思えません。野生のコーヒーは、自然の生態系の中で、色々な木や植物の中で育ちます。こちらで発生した虫は、他の虫の餌になり、鳥の餌になり、鳥の糞が肥料になり、と単純に考えても、「森」では違う種類の植物や昆虫、動物が共存しています。それが本来の自然の姿です。エチオピアのカファ地方の写真を見せてもらい、なんとなくバナナの葉っぱかな?と思えるものがあったりして、他は名前もわからない木がいろいろ生えていました。野生について、書いてきましたが、なぜこれほど書くかというと、私自身、アンドロメダエチオピアコーヒーが野生のコーヒーと聞いた時に、意味がわかり、その貴重なことを理解するまでかなり時間がかかったからです。初めて聞いた時は、「へー、野生のコーヒー?」何それ?みたいな感じです。よくよく聞いてみて、写真などをみて、やっと、そのすごさがわかりました。私たちの身近なところだと

山菜採りとか、キノコ狩りとか、松茸狩りとかが、一番近いでしょうか。都会で住む人には、山菜採りも経験がある人も少ないかと思いますので身近ではないですが、まだ想像できることです。しかも、自然の山って、、、私は登ったことがありません。ハイキングで山に連れていたもらっても、ちゃんと歩ける道がある山です。少しでも外れたら、方向音痴の私にはどっちがどうなってるかわからないし、だいたい虫とか雑草に前を阻まれて一歩も進まなくなってしまいます。舗装されている道でも、少しの間手入れをしていないだけでも雑草が茂り、目の前を塞がれると怖くて進まなくなります。整備されている道でないと歩けません。それを、アンドロメダエチオピアコーヒーは、野生の森の中をエチオピアの男性が3人ぐらいで道もないのに歩いてコーヒーの木を探して回るのです。10月ごろが収穫と聞いてます。気候はわかりませんが、だいたいは日中はとても暑くなり夜は寒いらしいです。寒暖の差があるほうが良いとか。アンドロメダエチオピアコーヒーの中でもヤルガッチャフェ村の方がカファ地方の中では高度が高く、リム村の方が低いのです。ヤルガッチャフェの方が繊細な感じがします。焙煎の仕方でお味は変わりますが、浅煎りが合うようです。今、結工房で焙煎されているアンドロメダエチオピアコーヒーのヤルガッチャフェは、少し酸味がありさわやかでフルーティな香りがします。リムも、広島での大きな工場焙煎よりもマイルドです。いだきしん先生が自ら焙煎してくださっていますので、格別美味しいと感じます。飲んだ時の体感が違います。広島の工場でも、焙煎時に音楽を聴かせています。

少し話はイチゴに移りますが、いちご農園のビニールハウスにもいだきしん先生の音を全ハウスにかけています。イチゴを長年作っている農園の方も、こんなに美味しいイチゴは初めてとおっしゃっています。イチゴもコーヒーも素晴らしい音を聴かせるとお味に差が出るのは当たり前のようですね。